こんでいる=crowded or busy?
「こんでいる」という単語、私は中学の英語の教科書で、「こんでいる」="crowded"、「忙しい」="busy" と習いました。 でも、日本語を教え始めて、たくさんの人の英語を聞くようになって、私はあることに気がつきました。日本語で「こんでいる」と言うべき時に、英語圏の人が「忙しい」を使うのです。
例えば、あるレストランにたくさんのお客さんがいる場合、次のように言うのを何度も聞いたことがあります。
この店は忙しい。(??)
私は ”crowded” と “busy” は同じ意味なの?!とびっくりしました。
辞書をひいてみると、
こんでいる:人、物などがその場所いっぱいに集まる。 例)電車がこんでいる。道路がこんでいる
crowded: having (too) many people, example) crowded buses, roads, hotels
これは、全く同じですね。次は、
忙しい:することが多くて、ひまがない。 例)大売り出しの準備で忙しい。猫の手も借りたいほど忙しい
busy: 1) having much to do, working, occuppied, example) Doctors are busy people. She is busy at her homework.
busy: 2) full of activity, example) a busy day, life. a busy street, town
「いそがしい」は「人」について、することが多いとか、ひまな時間がない状態を描写しています。したがって、"busy"1 は、「忙しい」と訳せます。例えば、
医者は忙しい人たちです。/医者とは忙しい仕事です。
彼女は宿題で忙しい。
"busy"2 は「忙しい」を使って、次のような文が作れます。
今日はすることがたくさんあって、忙しい日だった。
忙しい生活/忙しい毎日にはリラックスする時間が必要です。
ある人はすることが多くて、ひまがないので、その人の一日は忙しくなる、または生活が忙しくなるのでしょう。
でも、「忙しい通り」「忙しい町」というのはちょっと変です。a busy street, townというのは「そこに人がたくさんいて、そこで色々なことが起きている」という意味なのでしょうね。でも、そこにいる人たちがすることが多いか、どうかはわかりませんね。ただ歩いているだけかもしれません。だから、「そこに人がたくさんいること」を表すためには、「通りはこんでいる」「町はこんでいる」と言います。
最初の例に戻って、あるレストランにたくさんのお客さんがいると、店員は仕事が多くて、たくさん働かなければならない。この場合は、次のように描写します。
この店はこんでいる。
店員は忙しい。
それで、「この店は忙しい」とは、日本語では言わないのです。