料理の言葉
今日は料理の動詞について書こうと思います。
焼き肉、焼き鳥、焼き魚、焼きおにぎり、お好み焼き、鉄板焼き、たまご焼きなど。
上記の料理は定番料理。みなさん、食べたことがあるでしょう。「焼き」は ここで "grill/ broil" 。
また、オーブンでケーキを焼く (bake) も、オーブンでチキンを焼く (roast) も、トースターでパンを焼く (toast) も、全部「焼く」が使えます。
「焼く」の定義は「食材に火に当てて、熱を通し食べられるようにする」なので、料理方法が幅広いのです。
でも、焼きそば、焼きうどんの実際の料理方法は「炒める/いためる」 (stir-fry) ですが、名前には「焼き」が付いています。ご飯を炒めて作るチャーハンは漢字で炒飯です。
「炒める」という料理法が油を少量使うのに対して、「揚げる/あげる」場合は大量の油の中に食材を落として調理します。鶏のから揚げ、串揚げ、天ぷら、とんかつなどですね。
油っぽい料理が苦手な人は蒸し物を食べるといいでしょう。食材に湯気を当てて、火を通して、「蒸す/むす」 (steam) ので油を使いません。茶わん蒸しや、肉まんがいい例です。そして、日本の夏の不快な「蒸し暑さ」も料理の「蒸す」と同じ状態のようですね。
「焼く」は広範囲に使える動詞ですが、反対に細かい分類がある調理方法を紹介します。まず、水を温めて、お湯にすることは「沸かす/わかす」 (boil) です。「お湯を沸かす」と言います。(注意:「水を沸かす」ではない。)
次に、水またはお湯の中に食材を入れて、火を通すことは「ゆでる」です。うどんや枝豆をゆでる。これは、食材に火を通すというのが目的です。
でも、だしやスープなど味の付いている液体の中に食材を入れて、味を付けるという目的がある場合には「煮る/にる」を使います。野菜の煮物、煮魚など。日本料理にはだし、しょうゆ、砂糖などで味付けし、煮る料理が多いですね。
今、「ゆでたまご」と「煮たまご」の違いがわかりますね?
最後に、日本人にとっての特別な食材「お米」の調理法は何でしょう?米を「炊く/たく」。「炊く」はお米についてのみ使われます。(西日本では「煮る」と同じように使われることもある。)お米を炊く時に使う便利な機器は「炊飯器/すいはんき」。日本人の必需品ですね。
今はおいしい秋の食べ物がたくさん出ていますから、秋の味覚を味わってください。