「ひさしぶり」はこれだけで使うと、簡単で便利な表現ですが、文章の中で使うとなると、間違いが多くなる言葉です。

よく外国人は次のような間違いをします。

ひさしぶりに 家族に 会っていない。

"I have not seen my family for a long time." を訳すと上のようになってしまうのでしょう。でも、これは間違いです。覚えておいてください!

ひさしぶり:前にそのことを経験してから、再び同じことになるまで、長い日数のあったこと

 「再び同じことになるまで」。これがポイントです。

また同じことをする機会があった、またはその予定がある場合に、「ひさしぶり」が使えます。ただ、長い間家族に会ってなくて、これからもまだあう予定がない場合には使えません。

① 私は バンコクで フランスの友人と 久しぶりに 会った。(長い間会わなかったけど、会う機会があった。)

「ひさしぶり」には必ず動詞の肯定形 (affirmative form) が続きます。否定形 (negative form) は続きません。なぜなら、 また同じことをする機会があった、またはその予定がある場合に使うからです。

「ひさしぶり」は長いブランクがあったことを意味する抽象的な表現ですが、具体的な時の時間を使うこともできます。

② 私は バンコクで 友人と 9年ぶりに 会った。(9年間会わなかったけど、会う機会があった。)

①と②の例文は「機会があった」場合ですが、③は「機会が予定されている」場合です。例えば、最近映画を見ていなかったけど、明日映画を見に行く予定がある場合、次のように言うことができます。

③ 明日 ひさしぶりに 映画を 見に行く。

そして、「ひさしぶり」と一緒に使える動詞は「会う」だけではありません。③では「見に行く」が使われています。

単に「ひさしぶり!」と言うだけでなく、ぜひ文章の中で使ってみてください。

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